2010年01月17日 10:08
「3年半前から恨んでいた」富士の殺人容疑者、退職時トラブル
久美さんが殺害された自宅(16日午後、富士市厚原で) 富士市厚原の建設業渡辺章弘さん方で15日、妻の久美さん(32)が殺害された事件で、殺人などの疑いで富士署に逮捕された、無職稲毛勝則容疑者(同市鈴川町)が「3年半前、退職の際に(雇用主の渡辺さんと)トラブルがあり、ずっと恨んでいた」と供述していることが16日、捜査幹部への取材でわかった。同署では久美さんを殺害した理由や犯行を決意した経緯などを引き続き調べている。
捜査関係者によると、稲毛容疑者は2006年7月、渡辺さんの会社で1週間ほど働いていたが、退職時に口論になり、渡辺さんを包丁で襲おうとしたとして殺人未遂容疑で逮捕、執行猶予付きの有罪判決を受けていた。
今回も渡辺さんを狙ったが、不在のため「誰でもいいと思って」と、久美さんを刺したと供述している。
優しい母親 殺害された久美さんは責任感が強く、子供たちには優しい母親で、久美さんの知人は突然の悲報に悲しみを隠しきれない様子だった。
久美さんの長男(9)と同じ野球チームに息子がいる主婦(38)は「毎週のように練習を見に来たり、試合で声を張り上げて応援したりするなど、一生懸命だった。チームの会計を今年から引き受けてくれ、面倒な仕事も進んでやる責任感の強い人だった」と声をつまらせた。近くに住む自営業の男性(45)は「章弘さんは仕事でトラブルがあると聞いたことがあり心配していた。関係ない久美さんが殺されてしまうとは……」と涙をぬぐった。
稲毛容疑者の近所の人によると、稲毛容疑者は若い頃から職を転々とし、現在は無職だった。昨年末、60歳代の知人男性には「鉄工関係の仕事をしたい」などと話していたという。
稲毛容疑者の母親の知人女性(71)によると、母親は「(息子は)昨日の夕食後、『パンを買いに行く』と出て行ったきりで戻って来ず、眠れなかった」と話していたという。
(2010年1月17日 読売新聞)
群馬のパチンコ店強盗容疑で7人目逮捕
群馬県太田市のパチンコ店で昨年6月、現金約1200万円が奪われた事件で、県警は16日、強盗致傷の疑いで静岡県富士市、無職古木雅也容疑者(27)を逮捕した。
県警によると、同事件での逮捕者は7人目。古木容疑者は容疑を否認している。
逮捕容疑は昨年6月1日、ほかの6人と共謀し、太田市のパチンコ店で現金を輸送中の警備員2人に刃物を突きつけて脅し、現金の入ったジュラルミンケースを奪った上、警備員1人にけがをさせた疑い。(共同)
製紙工場で死亡労災事故、点検中のタンクに転落 静岡・富士2010.1.16 17:23
15日午後10時半ごろ、静岡県富士市厚原の明治製紙鷹岡工場で、古紙原料を水洗いする作業を行っていた同社社員の若松博則さん(65)=同市石坂=が深さ4メートルの古紙原料タンク内に転落して死亡しているのを、同僚男性(49)の通報で駆けつけた消防隊が発見した。富士署で労災事故とみて詳しい状況を調べている。
調べでは、若松さんはタンクから古紙の原料が漏れ出ていたために、確認作業を行っていた。タンク近くに、作業で使ったとみられるスコップが落ちていたことなどから、同署は若松さんが誤ってタンク内に転落、窒息したとみている。